これから先、数年間をともにするお部屋探しはとても大切かつ、楽しいですよね!
しかし、気持ちはウキウキしている反面、いざ探そうとすると意外と難しい物件探し…
お部屋探しのポイントや注意点について、元ルームアドバイザーの知識を基に
ちょっとした裏話も交えながら解説していきます!
最初はなにから始めたらいいのか
あなたがお部屋探しをする理由はなんですか?
人によってさまざまなお部屋探しの理由があると思います。
・大学に行くために上京する!
・社会人になったから一人暮らしを始める!
・住んでいた物件の更新が近いから引越したい!
・今の条件(家賃/設備など)や周りの環境に不満がある!
など、そもそものお部屋探しの理由よって探し方や条件が大きく変わってきます。
まずは大前提となる ”どういった目的で部屋を探すのか” をご自身でしっかり把握する事が
大切です!
自分の理想の条件を決めよう!
目的はブレないように!
先ほど ”どういった目的で部屋を探すのか” 把握する事が大切!とお伝えさせて頂きましたが
お部屋探しをしていると色々な条件に目移りして、結果いつまでも物件が決められなかったり
本来の目的とブレてしまう方を数多くみてきました。
ご自身で設定した目的と条件がブレてないか、都度振り返りながら絞っていきましょう!
引越し時期とエリア
引越し時期
いつでも良い人もいれば、引越しを急いでいる人もいると思いますが、引越し時期もなかなか
重要な条件なので、簡単にまとめておきます。
【春-繁忙期】例えば新社会人の一人暮らしなど、お部屋探しを検討する方が非常に多い季節 ・メリット:引越しする人が多い=物件の種類も豊富で出ていて選択肢が広がる! ・デメリット:引っ越す人が多いから、オーナーさんが強気(家賃設定が高い/交渉が難しい) 【夏-閑散期】暑い中引越しをしよう!という人が少ない。繁忙期が終わったばかり ・メリット:この時点で空室だとオーナーさんが弱気の傾向(家賃設定が低い/交渉し易い) ・デメリット:引っ越す人が少ない=物件の種類が少ない。猛暑の中で引越し作業 【秋/冬-普通】涼しくなってくると少しずつ引っ越す人が増えてくる ※賃貸物件は年単位で更新となっているため、上記のサイクルが毎年繰り返されている
エリアを決める!
エリアが決まらないことには詳細な条件が決められないので、まずはここからです。
先に物件相場の考え方で言うと
同じ条件でも…栄えているエリアに近ければ家賃が高く・田舎に近ければ安い
同じ条件でも…栄えているエリアに近ければ建物が古く・田舎に近ければ新しい
当たり前のような話ですが、このようになります。
なので極端な例で言うと
・家賃が安くて綺麗な物件!!でも通勤時間は2時間…
・家賃が高くて古めの物件。。でも通勤時間は15分!
ということです。
あくまで例なのでこの話に当てはまらない方も多くいらっしゃると思いますが、相場の考え方
は特にエリアに関係してくるということです。
とはいえ、まずは理想とするエリアに条件を当てはめて、相場を確かめるのも1つの手段かと
思いますので最初から諦める必要はありません!
人気の条件とメリット・デメリット
大前提として ”人気の条件が揃っている=家賃も高い傾向” にありますので、ここに記載する全て
の人気な条件に共通するデメリットは、家賃設定が高くなることです。
参考として人気な理由とその他デメリットも踏まえて解説をしていきます。
マンションタイプ
マンションタイプが選ばれる理由としては、一般的に造りがしっかりしていて防音性にも優れ
いるというイメージがあるためでしょう。
ただ、この条件については正しい知識が必要なのと、少し面白い考え方があるのでご紹介します。
1. マンションタイプの種類
マンションタイプとは言っても作り的にはいくつかの種類に分かれています。
・鉄骨…建物の骨組みに鉄骨を使っている
・鉄筋コンクリート…コンクリートに強度の高い鉄筋を埋め込んで造られている
・鉄骨鉄筋コンクリート…鉄筋コンクリートに加えてさらに鉄骨も使用して造られている
その他、軽量鉄骨や木造という作りが ”アパートタイプ” という分類になります。
鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートは、床や壁にもコンクリートが詰まっていて音が響き
づらくなっていると思いますが、鉄骨については骨組みの話なのであまり期待できません。
それに、鉄筋コンクリートとは言っても建物によっては、壁のコンクリート面が少なかったり
しますし、そもそもあくまで ”賃貸物件” なので、分譲マンションのように売買を目的とした部屋
のようなしっかりとした作りになっているケースは少ないです。
また、今は木造や軽量鉄骨でも壁に使われている素材などが進化しており、そこまで音が
気にならない建物も多くあるため、構造だけを信じるよりは実際に物件に行った時の音の響き方
や漏れ方などを確認した方が良いと思います。
【ちょっとした小話】 ・これは確実性のある話ではないですが、周りの人の生活音が聞こえるのが嫌!とか、自分が 音を出さないように気を付けるのが嫌!という方がマンションタイプで探すことが多いのです が、裏を返すと ”マンションなら音出しても平気!” と思っている方も多いんです。 これがアパートの場合だと、”音出さないように気をつけないと!”と思っている方が多いです。 結果、マンションに住んだのに周りがうるさい!!なんてこともあります。 ちなみに、皆さん壁や床ばかり気にしますが、空間の作りによって音が響き易くなっていたり、 窓からも音は漏れるので、気になる方は防音部屋のように吸音シートや、防音カーテンなどで 工夫をすると多少は効果があるかもしれません。
2階以上
特に女性の方が選ばれることが多いです。
理由としてはやはり ”防犯” でしょう。
1階だと通行人の目が気になったり、洗濯物を干しづらい、ベランダや窓から侵入され易いなど
考えられる危険性が多くあります。
しかし、筆者の意見としては『2階だからといって油断してはいけない』ということです。
そもそも女性の一人暮らしであれば特に、洗濯物は外で干さない方が良いですし、階数を気にする
のも良いですが、物件の周りの治安や夜の帰り道が安全(街灯や人通り)かなどを気にした方が
良いかと思っています。
後ほど注意点としても解説しますが、物件を探すときは夜も見に行った方が良いです。
バス・トイレ別
男女問わず選ばれることの多い条件の1つです。
実家などでバス・トイレ別の生活に慣れていると
『浴槽で体洗っていつお湯ためるの。。』 『トイレとお風呂が同じ部屋ってなんか嫌だ。。』
という意見の方が非常に多いです。
しかし、ここはあえて立ち止まって考えて頂きたいんですが
『浴槽に浸かる機会ってそんなに多い?』『ほぼ自分しか使わなくてもトイレが一緒は嫌?』
人によっては基本的にシャワーしか浴びない方も今は多いですし、一人暮らしであればそこまで
トイレが一緒でも気にならないのではないでしょうか。
特にビジネスホテルなどに泊まった時に体験すると、案外気にならないという方も多いです。
条件が良ければ良いほど家賃相場も高くなるので、本当に必要な条件なのか考えながら精査
出来るとより効率が良いと思います!
もしバス・トレイ別のデメリットを挙げるとしたら、部屋が分かれるので掃除の手間が増える
というくらいでしょうか。
最寄駅から10分以内
こちらも男女問わず選ばれることの多い条件です。
一般的な定義としては 『1分=80m』という計算です。
人気な理由はそのままですが、遊びや仕事、学校など電車を使う上で近ければ近いほど
便利ですし、毎日移動する方からすれば時間効率も圧倒的に良いですよね。
その他、個人的な観点でメリットを挙げるとしたら、電車のような移動を無視しても単純に
駅に近い方が便利なことが多いことです。
もちろん車社会が当たり前のエリアなどは例外になりますが、基本的に駅は人通りが多いため
おのずと飲食店やスーパーなどお店も密集します。
駅に近い=お店が近い=徒歩圏内で殆どのことが済ませられる ということです。
あとは安全性でしょうか。
こちらも例外はありますが、駅前は人通りが多い上に街灯が多く明るい場所が多いですよね?
夜の帰り道など考えると、駅から離れた暗い夜道を帰るよりは安心感があるかと思います。
デメリットは駅の特色によりますが、基本的に駅付近から順に発展していくため、駅の周りの建物
は築年数が古いことが多いです。
また、飲み屋さんの多い駅前だと単純に治安がよくないので、しっかり駅前の雰囲気も加味して
選択することをオススメします。
【ちょっとした小話】 イメージ的にもあると思いますが『飲食店が入ってる建物に住むと”G”が出る!』って聞いた ことがありませんか? 確かに放置された食べ物やアルコールなど、飲食店はGにとって楽園と言えるでしょう。 しかし、よく考えて頂きたいのですが、飲食店でGにお会いしたことはありますか? そうです、ほとんどの方が無いはずなんです。 基本的に飲食店は害虫駆除など徹底しているので、むしろ清潔感のある飲食店の近くはGが 少ないという話すら聞いたことがあるほどです。 個人的に警戒したいのは、 『店内が脂でギトギト・床も壁も汚い・食べ物が至るところに置かれてる・店の外が汚い』 このような特徴がある場合は、お店の中は徹底していても店周り影響が出る可能性が高いので 優先的に避けた方がよいと思われます。
その他
室内洗濯機
築年数が古くなるとベランダや玄関前の共有通路に洗濯機置き場がある物件が存在しますが、
特に共有通路に洗濯機を設置するケースは懸念される方が多いです。
単純に、他人も通る場所に衣類を放置するのが嫌という理由ですね。
筆者はベランダに洗濯機置き場がある物件に住んだことがありますが、あまりデメリットは感じ
ませんでした。
強いて言うなら、天気が悪い時に洗濯機を稼働させるのが大変だったり、外で雨ざらしなので
洗濯機の劣化がものすごい。という点です。
ドラム式洗濯機を使いたい!という方は、室内洗濯機一択です。
独立洗面台
特に女性人気の高い条件です。
独立洗面台がない場合は、テーブルなどに鏡をおいて身支度をする必要があるため、それが嫌だ
という方が多いです。
また、部屋の構造上ですが ”独立洗面台が無い物件=脱衣所が無い” ということが多いです。
都市ガス
都市ガスとは『ガス会社が予め張り巡らせたガス管を通して、各家庭にガスを供給する』という
ものになります。
都市ガスが使えない物件の場合は基本的にプロパンガスになります。
都市ガスが人気な理由は ”安いから” です。
先ほどお伝えしたように都市ガスはガス管を使って供給出来ますが、プロパンガスはガスボンベ
を都度運んできているため、人件費なども含め余計なお金が掛かる分、設定金額も高くなります。
南向き
ベランダや窓が南向きだと日が差して、お部屋が明るい雰囲気になるので人気です。
北向きだと日が入りづらいため湿気やすいという懸念点がありますが、今は家電製品が優秀なので
が気にならないならどうにかなります。
実際にお部屋を探してみよう!
ご自身の理想とするエリア・詳細な条件を実際に選択し、どのような物件があるのかを見ることで
より物件探しのイメージが付き、ここが一番楽しいところではないでしょうか。
まずは何一つ妥協せずに検索しましょう!
検索サイトは?
大手検索サイトだと『SUUMO』『at home』『HOME′S』などです。
使用感なども含めた個人的なオススメのサイトは『SUUMO』です。
その他、不動産会社自体がHP上で物件情報を公開しているケースもありますが、有名な大手企業
出ない限りは情報更新がされていなかったり、そもそも物件情報が少ないためオススメできません。
検索の仕方は?
先ほどオススメしていたSUUMOの検索サイトを例とします。
①エリアを選択 (北海道・東北・甲信越/北陸・関東・東海・関西・中国・四国・九州/沖縄) ②賃貸物件を選択 ③沿線 or エリア のどちらかを選択 ・エリア:区や市などの単位で幅広く探したい場合 ・沿線:最寄り駅をベースに探したい場合 ※基本的には沿線から選択する方が探し易いかと思います ④目安にしたい駅名を選択 ・1つの駅に拘りがあるのであれば1駅の選択のみで良いので、条件に合う物件が出なかった 場合に許容範囲内で複数選択してみてください ⑤家賃やその他詳細な条件を選択
サイトの構成自体が分かり易いので、見たまま進んでいけば問題ないかと思います。
探し方のコツは?
先ほどもお伝えした通りですが、まずは妥協せずに駅・家賃・詳細条件を全て入力した上でどれ
くらいの物件数がヒットするのか確認することが最優先です。
その時点で物件が沢山の物件がヒットするならより良い条件を選択していく
物件が殆どヒットしないのであれば ”相場ズレ” している可能性が高いため、選択している中で
ストレスなく妥協できる条件を精査して、探し直してください。
気になる物件が見つかったら次は?
物件掲載ページの『問い合わせ』を押すとSUUMO経由で物件を掲載している不動産会社に
問い合わせすることができます。
まだ募集がされているのか、お部屋の内見ができるのか、など確認をし問題なければ
実際に内見するための予約をする流れです。
電話番号を掲載すると不動産会社から電話がかかってくるケースがありますが、電話が嫌であれば
メールのやりとりも可能です。
物件を掲載している不動産会社の情報は、問い合わせページに掲載されているため、人によっては
直接その不動産会社に電話をする方もいます。
結果としては同じなので、どちらでも良いかと思います。
不動産会社や担当営業の選び方・注意点については別記事があるので、ぜひご覧ください!
叩きつけられる現実…条件の優先順位と対処法
嫌なタイトルになっていますが、順を追ってご説明させていただきます。
『叩きつけられる現実』というのがどういう意味合いなのかと言うと、
検索サイトで探して物件と不動産会社に行って探してもらった物件の質や量に差がある
ということです。
不動産会社からすれば 『検索サイトからいかにお客様を誘引できるか』 というのは非常に大切な
課題になります。
では、他社と比較してより多くお客様を誘引するために、各社が何をするかと言うと
・毎日、相場ズレした良い物件を探し続ける!
・営業マンを使って見つけた物件の写真を撮りに行く(撮り方にもかなり拘る)
・物件情報を検索サイトに掲載!
という動作が基本です。
皆さんが検索サイトで見ている情報の中には、相場ズレした良い物件が数多くある。
そして、その相場ズレした物件ばかり見てきた方は、通常との相場と感覚がズレている状態に
なっているため、実際の相場を目の当たりにした時に受け入れられないのです。
これは全員が当てはまる話ではないですが、特に都心部や人気エリアに近い物件探しをしている
方は該当することが多いため、ある程度覚悟しておいても良いかと思います。
優先順位の決め方
ストレートに言う相場ズレしているなら ”条件の妥協” をしましょう!という話なんですが
稀に
・全ての条件を妥協する気はない!!
・良い物件は見つかるまで探し続けるんだ!!
という方もいらっしゃいます。
時期に拘りがないのであれば、根気よく探し続けるもの一つの手段ですが、場合によっては
少し条件を折れるだけで選べたお部屋を逃すことになります。
それに、短期間で条件を変えずに探しても物件は増えないで、あまり意味がないです。
お部屋探しは人との出会いの同じようなもので、タイミングが大切です。
また、『住めば都』という言葉があるように、住んで慣れてしまえばどうでもよくなる事も
あります。
実体験として、筆者が昔お付き合いしていた相手と住んでいた部屋は調べなくても分かる
レベルの ”事故物件” でしたが、2ヶ月もすれば何も気にする事なく生活していました。
本題に戻ります。
原点に戻る
まずは最初に決めていた ”部屋を探す目的” に戻ってください。
引越しやお部屋探しの目的はブレてないですか?
色々なお部屋を内見するうちに、色々な条件に目移りしてませんか?
どう足掻いても相場が存在することを改めて理解してください。
居心地なのか…時間なのか…
条件を妥協する時によく出てくるのは『時間を取るのか・物件の質をとるのか』ですが、基本は
時間を取ることをオススメします。
なぜなら、先ほどもお伝えしたように、物件というのは結果として『住めば都』というオチです。
それに家から学校や仕事場に移動する時の ”時間” というのは工夫のしようがありません。
寝る時間を削って朝早く起きて、満員電車でストレスを感じながら長時間揺られて、学校や仕事
が終わったと思ったらまた満員電車に揺られて、家に着いて一息着いた頃には就寝時間です。
対して、お部屋はある程度の工夫ができます。
外観は古くても室内はお洒落にできる・音漏れがあっても軽減できる・狭いなら物を減らせばいい
などなど。
基本的に自宅にいる事が多かったり、自宅にいる事が大好き!! とか
仕事終わりに飲みに行ったり、休日も大体出掛けたい!! など人それぞれ生活スタイルや趣味が
異なりますので、1週間・1ヶ月の自分の生活を振り返ってそのお部屋に当てはめてください。
多少はイメージ出来るかと思います。
周りの人に聞いてみる
案外効果的なんですが、周りの仲の良い友人や同僚、家族に条件の相談をしてみてください。
特に一人暮らし経験のある+身近な人からの意見はとても説得力があると思います。
その他の対処法
不動産会社を変える
可能性の話でしかないですが、
・担当営業のスキルが低くて物件が見つかっていない
・お願いしている仲介業者が紹介できる物件が少ない
・不動産会社がオーナーさんに嫌われてて紹介不可の物件がある
など、様々な理由で紹介できる物件が少ない場合もあります。
その他、最も最悪なのは ”不動産会社にとって利益率の高い物件だけ抜粋している” 場合です。
当たり前のようにこのような事象は存在します。
このような可能性も踏まえてオススメの行動としては
①今まで紹介してもらった物件の図面を全てもらっておく
②次の不動産会社に全ての図面を見せる
③『この中の物件しかないなら、1つ前の不動産会社で契約する予定』と伝える
簡単に解説すると
①②をすることによって、探している物件の好みや条件、悩んでいるポイントなど一気に把握でき
営業マンとしてもお客様としても時間効率が良い
③がとても大事なんですが、確かに不動産会社は利益のために紹介する物件を一部抜粋する場合が
ありますが、その利益に対する熱意を逆手に取るわけです。
2社目の不動産会社からすれば、自分の会社で契約をしてもらえなかった場合の利益は0です。
なので、どうせ0になるくらいなら利益が低くてもとにかく良い物件を探して、契約を取ること
が最優先になります。
結果、1社目では出てこなかった優良物件が出てくる場合がある、ということです。
ちなみにこのやり方で他の不動産会社を周って何も見つからなかったら、完全に相場ズレしている
ので条件を折れましょう。
物件が決まってからの流れとやるべきこと!
おおまかには下の図のような流れになります。
ここから更に細かい工程に分けて、やるべき事と注意点を解説していきます。
申し込み
お部屋を実際に借りる方の個人情報を申し込み書に記載し、管理会社ないしはオーナーさんに
提出します。
必要な情報
基本的に契約者と連帯保証人の情報が必要となります。
(契約者+連帯保証人:名前・生年月日・連絡先・住所・年収 など)
基本的には家族(親)が連帯保証人となりますが、例外として家族が仕事をしておらず無収入など
連帯保証人としての役割を果たせないと判断されると、保証会社の申し込みが必要となる場合が
あります。
【保証会社とは】
・連帯保証人と役割は同じで、入居者が賃料を払えなくなった時に、入居者に代わって賃料を
支払うという仕組みです。
保証会社は利用にあたって費用が発生するので、使わないに越した事はないのですが、オーナー
さんの判断なので契約者に選択する権利は基本的にありません。
必要書類
申し込み段階では大体、本人確認書類(免許・保険証・マイナンバーカード)くらいで、基本的に
申込書に記載する情報で完結します。
しかし、オーナーさんが決めている条件や管理会社ことに審査基準が異なるため、場合によっては
源泉徴収(もしくは収入が分かる書類)を先に提出するよう求められる事もあります。
当日に出せないなら申し込み出来ません!なんて事は基本ないはずなので、ご安心ください。
交渉のタイミング
家賃や室内の設備などに対し、なにか交渉事がある場合は基本的に申し込み時に伝えてください。
後出しで交渉しても取り合ってもらえないケースもあります。
交渉というのは管理会社や仲介業者がオーナーさんに対して行う訳ですが、営業マンのスキルや
オーナーさんとの関係値によって結果が大きく変わります。祈りましょう!
ちなみに、条件の良い物件や新築の物件の場合は、オーナーさんからすれば交渉なんて論外。
『この条件で安くしろなんて言ってるなら借りてくれなくて結構です!』と普通に審査落ちます。
交渉の仕方や交渉内容について、管理会社や仲介業者が言う通りにしてくれないケースがあり
ますがちゃんと相場であったり、オーナーさんの人柄なども加味して言っているはずなので、
理解してあげましょう。
【よくある交渉内容】
①家賃を下げてくれ
②初期費用を少なくしてくれ(例:礼金0円にして欲しい!)
③賃料発生日を遅めに設定して欲しい
①と②はイメージ通りかと思いますが、③もとても大事です。
基本的に、申し込みをしてから1〜2週間後に賃料が発生するのが相場です。
この賃料発生日に対して、『引越し準備が間に合わない!』『前の家の解約をまだしてない!』
『まだ住まないのに先に賃料が発生するのは勿体無いから嫌だ!』など、色々な要因で困る方が
多く居ますが、これが当たり前と思っておいた方がよいです。
過去に
『契約日を1週間以内にしてくれれば、賃料発生日は1ヶ月後でいいよ!』と言ってくれた
優しいオーナーさんもいらっしゃいますが、かなり稀です。
審査
入居希望者の情報を基に ”お部屋を貸して問題のない人なのか” をオーナーさんや管理会社が
判断します。
『審査だと!?偉そうに!!』と思う方も中にはいらっしゃるようですが、他人の家を借りる
訳なので当たり前です。
極端ですが早ければ当日、平均は2〜3日以内には審査結果が分かります。
審査基準は?
審査基準については、あまり明確な定義付けが出来ません。
あくまでオーナーさんという一人の人間、もしくは管理会社という一つの会社が判断する訳なので
人や会社によって審査基準が異なります。
ただ筆者の経験則を基に考えられる審査する上で重要な要素は
①年収(入居者+連帯保証人)
②仕事内容
③人柄(営業マンからの情報)
①は分かり易いところで、家賃を支払っても普通に生活できるくらいの稼ぎがあるのか?という
ところです。
オーナーさんからすれば、 家賃回収が全てですからね。
②も①と理由は近いものがありますが、簡単に言うと『安定している職業か』ということです。
時代的にも絶対に安定する職業というのはなかなか少ないと思いますが、
”一般的に安定しているイメージの職業” が好まれます。(正社員、公務員など)
職業関連で審査が難しいのは、アルバイト、水商売、お笑い芸人など、いくら収入があっても
懸念されるオーナーさんが多いです。
③はそのままですが、管理会社や仲介業者はお部屋のご案内行い、その間お客様とたくさん会話
をするため、その分色々な情報を受け取ります。(生い立ちや人柄など)
全てをオーナーさんに伝えることはないですが、特に人柄は聞かれることが多いので、大体は
審査が有利になるように伝えます。(そもそも危険な人が滅多にいない)
とても稀にですが、あまりに態度の悪かったり過去にお部屋を借りた時に素行が悪い方もいます。
もちろん、オーナーさんの不利益にならなようしっかり伝えます。
【ちょっとした小話】 『収入が不安定なイメージがあるから嫌だ!』という理由で審査落ちした方が、最終的に審査を 通してもらった方法として ・収入ではなく現在の貯金額を提示 ・2年分の賃料を先払い などがありました。 オーナーさんごとに審査基準の特徴があったりするので、なんとかして借りたい時は管理会社や 仲介業者に手段があるか聞いてみると、何か可能性が見つかるかもしれません。
仮精算書
申し込み段階ではありますが、契約時にいくらくらいの費用がかかるのか確認をすれば、目安を
計算した仮精算書を作ってくれます。
『金額が予想以上に高くて払えない!』『すぐ準備できない!』など、イレギュラーの無いよう
早い段階で把握しておきましょう。
契約
審査が通ってから大体1〜2週間後くらいを目安に、管理会社ないしは、仲介業者のもとで
契約を行います。
実施内容は
・契約書の読み合わせ
・重要事項の説明
・サイン
くらいで、大体1時間程度で終わることが多いです。
なお、契約金はこの契約日までにお支払いするのが基本となります。
申し込み段階で設定した賃料発生日が契約日と同日の設定になっている場合は、契約日に鍵も
もらえるため、その日から物件に入る事ができます。
契約金の内訳と概要
契約金の内訳はどの物件も大体おなじような構成となっています。
おおまかには下の図のようになります。
もちろんこの契約金以外にも一人暮らしに必要な家具・家電など沢山あるので、しっかり全体的な
概算をご自身で計算して頂いた方がよいと思います。
【ちょっとした小話】 火災保険や鍵交換費用は基本的に予め設定されておりますが、絶対的に強制力をもっている ものではないので、お客様に何か拘りがあるならしっかり伝えてください。 例えば火災保険も探せばもっと安いものもありますし、鍵はセキュリティに関わることなので 防犯性の高いものにしたければ少し費用が掛かってでも替えた方がよいです。
注意点
時系列が前後しますが、慌ただしい物件探しの中で見逃しがちな注意点をいくつかまとめます。
採寸した?
採寸とは、お部屋各所のサイズ感を測ることです。
早ければ審査が通った段階(契約前)でも採寸をさせてもらえるケースがあります。
代表的なのは
・階段や玄関口の広さ(大きい家具が通せない可能性)
・洗濯機置き場のサイズ
・カーテンの縦・横
・テレビ/ベッド/ソファー周辺 など
筆者が接客したお客様の中に
『物件は気に入ったけど、愛用してるソファーが運び込めないからやめる』という方もいました。
イレギュラーが無いよう気をつけてください。
駐輪場・駐車場は?
自転車なら自由に置いても良いって思って無いですか?
実は、駐輪場がない物件はたくさんありますので、料金や置く場所も含めしっかり事前に確認
しましょう。
車は備え付けの駐車場があればよいですが、敷地内に空きが無い場合はまた別で月極駐車場を探す
ことになります。
これがまた近くになかったり、あったと思ったら高かったり、遠かったりと面倒くさいんです。
車がある場合が早い段階で仲介業者や管理会社に相談しておきましょう。
ネット環境は確認した?
賃貸物件(特にマンションやアパート)の場合は、基本的にオーナーさんが建物に設備として導入
している固定回線サービスを使うことになります。
今は時代的に在宅ワークやオンラインゲームなど自宅のネット需要が非常に高く、それに伴って
速度や安定性も重要になっています。
検討している物件でなにが使えるのか、しっかり確認しておきましょう。
(例:NTT光回線・ケーブルテレビ・auひかり など)
昼だけじゃなくて夜も見た?
見るというのは物件の中ではなく、周辺の地域や駅から帰り道のことです。
昼間というのは治安が分かりづらいですが、実際に夜になると豹変する街もあります。
例えば、
・近くコンビニがあって喜んでたのに、夜は地元のチンピラの溜まり場だった…
・昼間は気づかなかったけど、夜歩いたら全然街灯が無くて一通りも少ない…
・近くにお店が殆ど20時に閉まってて使えない… などなど
これはかなり見落としがち、かつ重要だと考えてます。
申し込みを検討するレベルの物件が見つかったら、しっかり確認しましょう。
隣人など入居者の情報は確認した?
検討している物件に既に住んでいる人のことなんですが、情報というのは個人情報ではなく
”視覚的情報” です。
例を挙げるのでどんな入居者がいるか想像してみてください
・玄関周り、ベランダ、窓際がゴミだらけ
・子供が遊ぶ遊具が置いてある
・うるさそうな車やバイクが止まってる
・ボロボロの自転車が玄関前に置いてある
・ポストにチラシの束が入れっぱなし
どうでしょうか?
なんとなく ”こんな人が住んでそうだな” と想像できましたか?
その想像した人の中に ”近所にいて欲しく無いタイプの人” はいましたか?
そういうことです。
気になったところは写真を撮っておく!
これは採寸のタイミングもしくは、入居後すぐにやっておきたいことなんですが、お部屋の中の
傷や破損などがあった場合は、極力写真を撮っておいてください。
というのも、退去時に『○○が壊れていたので原状回復のために修理費がかかります』など
最初から壊れていたのに費用を支払う羽目になるケースがあるからです。
全体的に目は通しておいて、損しないためにも証拠は残しておく、もしくはあまりに気になる
なら、その段階で管理会社に連絡しましょう。
まとめ
今回たくさんの情報をお伝えしましたが、お部屋探しはタイミングがいのちです。
実際に物件を見に行かずに検索サイトばかり眺めている方も中にはいるかもしれませんが、お部屋
は写真と実物で大きく異なることもあります。(周りの環境含め)
まずは行動あるのみ!
ポイントは
・引っ越すことになった理由や目的を忘れないこと!
・探しているエリアの相場を理解し、条件の優先順位をつける!
・楽しむ!
数年間お世話になるお部屋探し、ぜひ楽しんでください。
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