『perplexity.ai』と『ChatGPT』比較4選

知性的側面

Perplexity.aiとは

2022年12月に話題となった『ChatGPT(チャットGPT)』。
新たなAIを活用したテキスト生成テクノロジーで、ローンチからわずか2カ月後の1月には月間アクティブユーザー数が1億人に達したと推計されており、史上最も急速に成長している消費者向けアプリケーションになりました。

ちなみに動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」がユーザーを1億人増やすのにグローバルローンチからおよそ9カ月、写真共有アプリ「Instagram(インスタグラム)」はおよそ2年半をそれぞれ要した事を考えると、その勢いの凄さがお分かり頂けると思います。

しかし、また新たに『Perplexity.ai(パープレキシティ)』が話題となっています。

『Perplexity.ai』もまた『Chat GPT』と同じく、対話型のテキスト生成テクノロジーですが、実際に使用した結果、全く違った印象が有ります。

この記事で分かる事
  • perplexity.aiとChatGPTの違い
  • perplexity.aiとChatGPTのそれぞれの特徴
  • perplexity.aiとChatGPTのそれぞれの強みと弱みを比較、評価

Perplexity.ai、ChatGPTを比較

ChatGPTは使いましたよ。まるで実際に会話しているみたいでAIの進化に驚きました。

ChatGPTは昨年から話題になっているな。

今年に入ってから、Perplexity.aiという、また新しいAIが話題になっているぞ。

実際に使って比較してみよう。

それぞれを実際に使用し、それぞれのツールを主に以下の4つの項目にて評価。
またそれぞれのツールに見られた特徴をまとめました。

  • 日本語処理能力
  • 回答の信憑性
  • 手軽さ(使いやすさ)
  • 将来性

日本語処理能力

勝者:日本語で使用するならChatGPT

ChatGPTでは日本語入力の質問に対し日本語での回答、また文法や脈絡に違和感はあまり見られませんでした。
時と場合によっては「ん?」という回答もありますが、質問した内容や脈絡などを汲み取って「対話」に関しても違和感はあまり感じません。

出典:Chat GPT

一方、Perplexity.aiに関しては基本的には英語での回答がメインになります。
実際何度か「日本語で教えて」と要求しましたが、英語での回答が返ってきました。

Twitterでは「日本語で教えて」と入力すると日本語での回答が返ってきたとの情報がありました。

出典:Perplexity.ai


DeepL等の翻訳ツールを使用することによりこの問題はクリアされますが、面倒だと感じる人も多いかも知れません。

実際にPerplexity.aiで「日本語で教えて」って入力したら「DeepL」を勧められてしまいました。。。

回答の信憑性

勝者:情報元も表示されるPerplexity.aiが圧倒的

こちらは圧倒的に『Perplexity.ai』が信頼出来ると言えます。
逆にこのデータ元の信憑性こそが『ChatGPT』の唯一の弱点と言っても過言では有りません。

『ChatGPT』は2021年以降の情報に関しては学習しておらず、最新の情報に関しては全く情報がないのです。
つまり『ChatGPT』は質問し返ってきた回答が信頼出来る情報なのか、「情報元を確認する」という確認作業が発生してしまいます。

一方、『Perplexity.ai 』は情報ソースが記載されているので、確認作業がなくなり、得た情報を更に深掘りして質問する事が出来ます。

出典:Perplexity.ai

『対話型』である事から以前の質問を覚えているので、深堀りの質問を繰り返していき思考の精度を高めることが出来るというのは作業を進める上では非常に重要であると考えられます。

感覚としては、優秀な秘書を雇った感覚に近い様に思います。

リポートや資料作成などを行う際は『Perplexity.ai 』の方が相性が良いと感じました。

フィクションが許されて評価される様な創作物であればChatGPTも良いのじゃろうが、仕事で使えるかと言うと微妙じゃな。

手軽さ(使いやすさ)

勝者:ログイン不要のPerplexity.aiが使いやすい

日常の中で利用するツールであれば使いやすさは重要です。

使いやすさを評価する上でも様々な評価指標が有りますが、「フォームに質問を入力」→「回答を貰う」と言う基本的動作はどちらも同じです。

ただ、一つだけ全く違う点が有ります。

それは『ChatGPT』はツール使用に際し登録・ログインが必要なのに対して、『Perplexity.ai 』登録・ログイン不要です。

これは個人的にかなり大きなアドバンテージだと感じています。
直接リンク先を開く事が出来ますし、現代何かとログインID、PW等数が多過ぎて煩わしいですからね。
無料でログイン不要で、どうやってマネタイズを考えているのか分かりませんが、今後この辺りは変更になる可能性も十分考えれます。

『Chat GPT』の登録・ログインに関してはGoogleアカウントでのログインが可能ですので、大きな手間にはなりませんが、サイトを開く度にログインを行うというのは利用頻度が増えると煩わしいと感じる事も出てくると思います。
よって、現時点での『Perplexity.ai 』の登録・ログイン不要は大きなメリットと考えます。

拡張性(将来性)

勝者:現時点でChatGPTは他社サービス連携が可能

「将来性」と偉そうな評価を行いましたが、現時点ではもちろん確実なことは言えません。

ここでいう将来性とはツールの拡張性を指しているのですが、現時点で既に『ChatGPT』Chromeの機能拡張GoogleSpreadSheetの関数としても使えるようにもなっています。
また、2023年1月にMicrosoftが『ChatGPT』を開発している非営利法人『OpenAI』に対して100億ドルの投資をする可能性が報じられています。

Microsoftの投資に関する報道が真実であれば、近い将来『Bing』の検索に採用されたり、Office365群に搭載される可能性も十分有ります。

一方、『Perplexity.ai 』に関しては現時点で拡張機能として使われているなどの情報は有りません。
しかし、今後Googleなどに匹敵する「検索エンジン」になる可能性も十分秘めています。

これからこの2つのツールがどの様な進化を遂げていくのか目が離せませんね。

Perplexity.ai、ChatGPTの総合評価

最終評価は個人的にPerplexity.aiの一択 

ChatGPTPerplexity.ai 
●特徴その1明快な答えがない事を、論理的に解析し、思考し、議論出来る一つの質問に対してあらゆるデータソースから回答を答えるのではなく、見つけ出してくれる
●特徴その2対話モデルを主にして新たな文章を生成している静的なテキストデータの言語モデルから派生
①日本語処理×
②データ元の信憑性×
③手軽さ(使いやすさ)
④将来性
総合評価

主に4つの項目でそれぞれのツールについて評価を行いました。

上記評価はあくまで個人の所感ですので、あくまで参考程度に留めて頂ければと思います。
また、今回はそれぞれ表面的な機能だけを使い、ここでは記載していない機能もまだまだ有りますので、それらを含めるとまた違った評価になってきます。

しかし、現代では情報を調べる上でインターネットは欠かせないツールとなっており、情報の信頼性というのはとても重要だと考えています。

現時点でChat GPTは2021年以降の情報は学習していない、という点はメインツールとして使うに値しないものと考えています。

ちょっとした調べ物や、過去の情報について調べたい、興味や話題で使うなら『Chat GPT』で十分かと思いますが、資料作成や科学的根拠を必要とする情報をインプットするのであれば『Perplexity.ai』一択という考えです。
両サービス共に開始間もないサービスですので、今後の更なるアップデートに期待しています。

『Perplexity.ai』、『ChatGPT』テキスト生成AIがもたらす未来

2020年の新型コロナウイルスの流行により、人類はテレワークを経験し、それにより移動時間が生産時間に転換出来る事を知りました。
そして、2022年からこれらのテキスト生成AIの著しい進化、特に今回の2つのAIテクノロジーの登場によって、ホワイトカラーの分野の仕事は劇的に変化し、姿を変える事になると思われます。

2045年の『人工知能が人間の知能を超える』とされる『シンギュラリティ=技術的特異点』の到来は、我々が考えているよりも、遥かに早い段階で到来するのかも知れません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました